み づ な き そ ら

その時々のハマリものなどを徒然と

読感 「虹色ほたる・飛行倶楽部・貴族探偵」

6月は雨の日が多いからか、毎年本が読みたいブームがやってくる。
いつか来るであろう晴耕雨読生活に夢を抱きつつ…。

虹色ほたる―永遠の夏休み虹色ほたる―永遠の夏休み / 川口 雅幸】
昭和の雰囲気と、蛍が見せてくれた奇跡。
短い夏休みに、たくさんの思い出と大切な約束が詰まった素敵なお話に、童心にかえって、素直な気持ちで読めました。
川で遊んだり、虫取りしたり、幼少の自分の夏休みの過ごし方ととても似ていて、眩しい思い出がたくさん甦ってきた!遊びが仕事! だったあの頃が羨ましい~。
そういや、しばらく蛍見てないな…地元では夏の夜に水辺に行くとふよふよと当たり前のようにいたものでしたが。
今年の夏も地元に帰らないから見られないなー、いなくなってたら寂しいなー。

少年少女飛行倶楽部少年少女飛行倶楽部 / 加納 朋子】
ツンデレくーちゃんの語り口調が軽妙で、人物の個性が生き生きと伝わってきた。 神にエンゼにルナルナに名前がヘンテコだったせいもあるけど(笑)まとまりのない部員ズを一人でまとめ上げるくーちゃんの苦労人っぷりには、 感心を通り越して尊敬する。中学生とは思えぬしっかり者!!
あの頃特有の、やると言ったら一直線!誰にも止められない真っ直ぐな気持ちがぐいぐいページを進ませて、 最後は飛行を成し遂げちゃう清々しさ。
大人になっても、勢いは忘れたくないなーと思う、リアルファンタジーなお話でした。

貴族探偵 【貴族探偵 / 麻耶 雄嵩】
5年ぶりの新刊。装丁も上品でいい感じ☆
推理は使用人が全部やる!貴族は美しい女性を口説くだけ!美味しい設定だなオイ。
毎回のように「あんたが推理するんじゃないのか」とつっこまれてるのが面白い。しかし、 手慣れた様子で現場検証や推理をする執事やメイドさんがカコイイ!
「こうもり」は上手いこと嵌められて、思わず読み返してしまった。またやられたねえ。