読感「ナラタージュ」
【ナラタージュ / 島本 理生】
私は普段、本を読むときは寝る前とかにちょびちょび読んでいくタイプなんですが、これはほとんど合間をいれずに読み切りました。
読み終わってからも、しばらく本の中の世界から抜け出せなくて動けなくなってしまったほど。島本さんの作品の中では、文句なしに1番良かった。
この成長ぶりは目を見張りますよ。今年読んだ本の中でも1番かもしれない。次回は必ず賞を取るでしょうね。
必然的に次回作にも期待してしまいます。
導入部からして、泉と先生はきっと一緒に生きていくことはないんだろうなとは思いましたが、それでも2人の思いの深さには負けた。というか、
冒頭部は読んでいる間はすっかり忘れ去られてしまって、読み終わってからパラパラ読み返して、「なんだ布石あったんじゃん!」
とようやく気付いた程度。小野君がもっと大人だったら、彼とも上手くいったのかもしれないけど、ちょっと彼は幼すぎましたね。
以前は母と妻を秤にかけた先生ですが、妻と泉の場合も、どちらも幸せにしてあげたいという気持ちを押し殺しての選択だったんだろうなと思います。
結局のところ、先生の方が依存度は高かった気がする。葉山先生は可愛い人でした。
10代の頃は一人の人に真っ直ぐになったりもしていたけど、近頃はこんな風に最近は全然無いなあと振り返って思いました。周りが見えすぎて、
妙に世馴れしてきちゃってますからね;;傾くベクトルが緩くなってます。好きな人いると生活にメリハリが出ていいんですけどね。
何より毎日が華やぐ!(笑)まあ今も二次元に浸って生き生きしてますが、時々寂しくなりますよ…。
何より今は周りに男が少なすぎるんですけどね(うわ)友人のO嬢とは互いに見合い結婚同盟結びました…。
また好きな人が出来たら読み返したいです。恋愛小説は読むと自分が恋愛してるみたいに錯覚できるから好き。